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セゴビアというギタリスト [クラシックギター]

セゴビアの若い頃の写真です。どんな曲でも弾いてしまいそうです。(^^;

私はここでセゴビア論を展開するつもりはありません。ただ、最近Enriqueさんのブログ

やコメント等々色々と見て、タンスマンの「ショパンを讃えて」で何故「プレリュード」

の録音しか(私の調べた限りで)レコードに残っていないのかが、分かった気がしたので、

私なりの考えを書いてみました。

andres-segovia.jpg

私は「プレリュード」のレコードを聴いて、なんて暗い大して面白くない曲をポツンと録音

したのだろうと疑問に思っていました。Youtubeで何人かの現代のギタリストの演奏を聴い

てみて「ロマンティックなワルツ」を何故弾かなかったのかと思いました。また「プレリュ

ード」、「ノクターン」、「ロマンティックなワルツ」を順番に弾いて初めてショパン賛歌

になると思います。単独で弾くなら「ロマンティックなワルツ」が最も一般受けすると思う

のですが。「プレリュード」は後続の曲の布石のような曲です。

このワルツの楽譜を見てみると、前衛的、現代音楽的な混沌とした音の隙間に、古典的な甘

美なワルツのメロディーが少し現れては消えるという様な感じです。武満徹やバルトーク、

シェーンベルク等の曲は大嫌いな私ですが、タンスマンのこの曲は大変気に入りました。

この曲の混沌とした音の響きは、私の感性には十分受け入れられます。しかし、セゴビアに

は受け入れられなかったのだと思います。

あの「セゴビア節」の演奏スタイルから考えても、セゴビアは良くも悪くも典型的な「ロマ

ン派的な演奏家」だったと思います。セゴビアはタンスマンのこの響きに耐えられなかった

のでしょう。「プレリュード」だけレコードを出したのは、単なるタンスマンへの「社交辞

令」だったのかもしれません。(^^;

img20190327_19121488.jpg

私がこの前購入した楽譜には、「デッカのレコードにセゴビアによって録音された。トータ

ル時間は9分15秒」と書いてあります。すなわちセゴビアは全曲録音したが「プレリュー

ド」しかレコードを出さなかったという事だと思います。

また、この楽譜にはどこにも運指、編曲者の名前がありません。すべてタンスマンが書いた

のでしょうか、不思議です。

セゴビアは何故残りの曲をレコードとして出さなかったのでしょうか。(レコード会社側の

何か事情もあったのかも知れませんが。)

現代では、バッハから現代曲まで何でも弾くギタリストが多いですが、セゴビアは強烈な個

性の持ち主なので、自分の演奏スタイルと感性に合う曲だけ弾きたかったのでしょう。曲と

して気に入らなかったので「ノクターン」や「ロマンティックなワルツ」はレコード化しな

かったのではないかと思います。ただし、約9分という録音の長さは、当時のLPの片面の約

半分を占めるので、レコード化が他の曲とのバランス上うまくできなかったという可能性も

否定できません。

また私の妄想で長々と書いてしまいましたが、当たらずとも遠からずではないかと勝手に思

っています。(^^;



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